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平面検出器(Flat Panel Detector: FPD)透視撮影装置の透視に関する品質管理の方法の検討
大阪府立成人病センター 放射線診断科
○松本一隆 鈴木敬一 伊泉哲太 宮﨑将平
中島直 上田講紀 堀之内隆
大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
背景・目的
これまでFPD透視装置の品質管理では,撮影に関する品質管理の方法は幾度か検討されてきた
しかしながら, 透視に関する検討は未だこれといった評価法が存在しない
FPD透視装置の透視に関して,実施が簡便で迅速かつ正確な評価が可能な品質管理の方法について検討した
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使用機器
X線透視撮影装置
デジタルX線TVシステム
ZEXIRA DREX-ZX80 (TOSHIBA)
透視用QCファントム
X-check FLU L981319 (PTW-Freiburg)
IEC 61223-2-9
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Copper plate 300x300x1.3 mm
PMMA plate 300x300x30 mm
Structure plate に分離
方法
オートキャリブレーションを実行した後に行った
視覚的評価:低コントラスト分解能 , 空間分解能
物理的評価:低コントラスト分解能 , 均一性
Image Jを用いた
機器精度を考慮し, 空中線量も測定
評価方法,管理幅は学会雑誌の学術調査報告第59巻第1号を参考に決定
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実験配置
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均一性評価 ファントム透視
Cuフィルタ
アクリル
FPDより上方60 cm
空中線量測定
条件
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ファントム透視
管電圧 70 kV
管電流 4.0 mA
焦点-検出器間距離
120.0 cm
照射野 35×35 cm
均一性測定
管電圧 70 kV
管電流 3.0 mA
焦点-検出器間距離
120.0 cm
照射野 42×42 cm
ROI位置
低コントラスト分解能
ROIは円形コントラストチャートの
低ディジタル値部および直近のベース部を測定
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1
2 3
45
均一性評価画像全体の80%以上が入るようROIを5箇所に設定
視覚評価
低コントラスト
濃度差および円形辺縁が識別できる円を1pointと数え,コントラストを認めるが辺縁の不明瞭な円形チャートは0.5pointとして計上
3人の観測者が連続透視で評価
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視覚評価
空間分解能
5本のスリットの始点から終点まで分離が識別できるものを1pointと数え,一部辺縁が不整に見えるものは0.5pointとして計上
3人の観測者が連続透視で評価
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均一性評価
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0.8
1
1.2
0 2 4 6 8 10
サンプル No.
基準値で規格化したROI内の相対値
中心左上右上右下左下
低コントラスト分解能
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0.8
1
1.2
0 2 4 6 8 10
サンプル No.
基準値で規格化した相対値
低コントラスト視覚評価
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0
10
20
0 2 4 6 8 10
低コントラスト分解能
[pt]
サンプル No.
空間分解能視覚評価
大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
0
10
20
0 2 4 6 8 10
空間分解能
[pt]
サンプル No.
空中線量
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0
15
30
0 2 4 6 8 10
空中線量
[mG
y/m
in]
サンプル No.
70kV3.0mA
70kV4.0mA
結果
均一性の物理的評価において,管理幅内に納まっているが,サンプルNo.6以降に変動が認められた
他の物理的評価項目において,大きな変動は認めなかった
視覚評価では大きな変動を認めなかった
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均一性評価
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0.4
0.6
0.8
1
1.2
1.4
1.6
5 6 7 8 9 10サンプル No.
基準値で規格化したROI内最大ディジタル値
中心
左上
右上
右下
左下
考察
空中線量の変動も少なく,X線出力系が原因ではない
拡大して観察したところ,異常値の原因と考えられる1ピクセルの白とびを確認
ピクセル落ち
業者立ち会いのもと,FPDのキャリブレーションを行った結果,ピクセルの異常は解消
大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
結語
今回,X線透視撮影装置の透視のQCに関して検討した方法は簡便かつ迅速に実施可能である。
また視覚的には確認が困難な細かい異常の発見が可能であるという点においても有用であると考えられる。
今後は,評価項目等に関して更に検討を行う。
大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
ご清聴いただき
ありがとうございました
大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
ダミー
しばらくお待ちください
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