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この章では、下図のような簡単な図面の作成を通して、TurboCADの基本的な操作を練習します。
●練習のポイント
● TurboCADでは、コマンド(ツール)の選択方法に、メニューから選択する方法、ツールバーから選択する方法、ショートカットキーを使う方法、ツールパレットから選択する方法など、多彩な方法があります。練習ではとくにコマンドの選択方法を指定せずに、「直線ツール (挿入|線|直線)」のように記しますので、自分の好みの方法でコマンド
第3章 簡単な図面を描いてみよう
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TurboCAD v15導入ガイド
を選択してください。
● CADで図面を描く際の代表的な方法に、グリッド(画面に表示される格子状のマス目)を利用し、グリッドに沿って作図していく方法があります。もちろん、TurboCADでもグリッドを利用した作図方法は行えますが、ここではグリッドを使わずに作図を練習をします。というのも、グリッドを利用した方法は、グリッドサイズの倍数で寸法を指定していくことになるため、この方法だけに頼ってしまうと柔軟にサイズを指定していくことが難しくなるからです。
なお、ここで掲載した画面図では、見やすさを考えてグリッドの表示をオフにしてありますが、練習の際にはグリッドが表示されていても問題はありません。
● TurboCADでは、それぞれの図形にプロパティが設定されます。このプロパティとは、単純な線ならば線の種類や色・太さなど、二重線ならばそれらに加えて線の間隔、また寸法線ならば寸法値の表記方法など、図形に備わっているさまざまな属性のことです。練習ではプロパティを設定する方法やプロパティを変更する方法が各所に登場します。
● TurboCADでは、作図中にマウスの右ボタンをクリックするとメニューが表示されます。このメニューのことを「ローカルメニュー」と呼びます。上記のプロパティの設定・変更などもローカルメニューから行います。TurboCADの操作を習得する際は、ローカルメニューから選択できる機能を把握しながら練習をしてください。
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 TurboCADを起動します。2 メニューからファイル|新規作成を選択
します。新規図面のダイアログが表示されます。
3 新規図面のダイアログが表示されたら、[ページ設定ウィザード]をクリックして選択します。ページ設定ウィザードが起動されます。
1STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(1)
1 ページ設定ウィザードの最初の画面(「ウィザード − ページ1」)では[メートル]がチェックされていることを確認して[次へ]ボタンをクリックします。
2STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(2)
[ページ設定ウィザード]をクリックして選択する
新規図面ダイアログについては、リファレンスマニュアル『3 -1●新規作成』を参照してください。
この画面で[メートル]を選択すると、図面の中で使われる単位系がメートル法になります。日本での作図ではほとんどの場合[メートル]を選択することになります。
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TurboCAD v15導入ガイド
1 次の画面(「ウィザード − ページ2」。右図)では、単位の種類や小数点以下の有効桁数を指定します。今回の練習では、右図のような初期設定のまま[次へ]ボタンをクリックします。
3STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(3)
1 次の画面(「ウィザード − ページ3」。右図)では用紙のサイズや向き、図面情報などを入力します。用紙のサイズと向きを図のように設定し、図面情報に適当なものを入力したら、[次へ]ボタンをクリックします。
4STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(4)用紙サイズにA4を選択
用紙の向きに[横]を選択 図面情報に適当な情報を入力する
図面情報はとくに入力しなくても、図面の作成自体には関係ありません。この情報は図面を開くときに参照できますので、適切なものを入力しておくと必要な図面を手早く開くことが可能になります。なお、すでに作成済みの図面の図面情報を変更したい場合は、その図面のファイルを開いてファイル|図面情報を選択します。
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 次の画面(「ウィザード − ページ4」。右図)では図面の縮尺を設定します。ここでは右図のようにスケールに[1:10]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。
5STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(5)
1 次の画面(「ウィザード − ページ5」。右図)では、とくになにも指定せずに[次へ]ボタンをクリックします。新規に図面が作成されます。
6STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(6)
[1:10]を選択
TurboCADでは、「モデル空間」と呼ばれる作図スペースに基本的な作図を行い、作図した図面の縮尺を変えたり視点を変えたものを「ペーパー空間」と呼ばれるスペースに配置して印刷用に複雑なレイアウトを実現することが可能です。このとき図面をレイアウトする枠のことを「ビューポート」と呼びます。ただし、この練習のように単純な図面の場合はモデル空間のみを使用することでかまいません。そのため、ここではビューポートは作成しません。
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TurboCAD v15導入ガイド
1 次の画面(「ウィザード − ページ6」。右図)では、とくに何もチェックを付けずに[完了]ボタンをクリックします。新規に図面が作成されます。
7STEP
ページ設定ウィザードで新規図面を作成(7)
[設定保存]にチェックを付けると、TurboCADのデフォルト設定が変更され、新規図面ウィザードで設定した内容になります。
あらかじめスナップモードを適切なものに設定しておきます。1 画面下部のステータスバーにある「SNAP」
の文字の部分を右クリックします。スナップとフィードバック表示ダイアログが表示されます。
2[頂点][交点]にチェックを入れ、[スナップなし]のチェックをはずします。
3[磁石モード][スナップ範囲に対象が無ければマウスの位置を使う][他のスナップが有効であれば「スナップなし」をオフにする]にチェックを入れます。
4[OK]ボタンをクリックします。
8STEP
スナップモードを設定するチェックをはずす チェックを入れる
チェックを入れる
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 メニューからオプション|レイヤーを選択します。図面設定ダイアログのレイヤープロパティシートが表示されます。
2 [ 新 規 ]ボタンをクリッ クします。「Layer _1」という名称で新規にレイヤーが作成されます。
9STEP
レイヤーを作成する(1)
[新規]ボタンをクリックする
新規に作成されたレイヤー
レイヤーとはCADで効率的に作図をするための方法のひとつです。たとえば補助線用のレイヤー、作図用のレイヤー、寸法線用のレイヤーというように、図形の分類別にレイヤーを用意しておくことで、図形の選択や表示などの操作を効率的に行えるようになります。レイヤーについて詳しくはリファレンスマニュアル『12 -20●レイヤープロパティシート』を参照してください。
1 STEP 9で作成された「Layer_1」という名称の上をクリックするとレイヤー名の編集が可能になります。「hojyo」とキーボードから入力して<Enter>キーを押し、レイヤー名を変更します。
2 [新規]ボタンをクリックして、「Layer _2」「Layer_3」を作成し、1と同様に操作して「sen」、「sunpo」とレイヤー名を変更しておきます。
3 [OK]ボタンをクリックします。
10STEP
レイヤーを作成する(2)
レイヤー名の上をクリックすると名前を変更できる
レイヤーを作成し名前を変更したらこの[OK]ボタンをクリックする
レイヤー名には日本語を使うことも可能ですが、他のCADとデータを交換する際に日本語では不都合が生じることもあります。アルファベットと数字のみを使ってレイヤー名をつけることをおすすめします。
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TurboCAD v15導入ガイド
1 直線ツール (挿入|線|直線)をクリックして選択します。
2 画面上部にある[プロパティ]ツールバーの左から2番目のリストボックスの ボタンをクリックしてレイヤー名のリストを表示させます。
3 [hojyo]をクリックして選択します。これで、これから描く線が「hojyo」レイヤーに作成されることになります。
11STEP
レイヤーを変更する
「hojyo」を選択
1 <Shift>キーを押しながら、画面の左端に近い適当な位置の2点(図のA点、B点)をクリックして垂直線を描きます。
12STEP
垂直線を描く
A
B
<Shift>キーを押しながら操作をすると正方モードとなります(p.38)。直線ツールを正方モードで操作すると、垂直線や水平線を容易に描けるようになります。
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 直線ツール が選択されたままのことを確認します。
2 <Shift>キーを押しながら、画面の下端に近い適当な位置の2点(図のC点、D点)をクリックして水平線を描きます。
13STEP
水平線を描く
1 選択ツール (編集|選択)を選択します。
2 先ほど描いた垂直線をクリックして選択します。
3 用紙(画面上の作図領域)上の適当な位置を右クリックするとローカルメニューが表示されます。
4 ローカルメニューからプロパティを選択します。プロパティダイアログが表示されます。
14STEP
線のプロパティを変更する(1)
C D
TurboCADには補助線ツールという補助線を描くための専用のコマンドがあります。しかし、補助線ツールで描いた補助線は特殊な線となり、後で編集するために特別な操作が必要になります。ここでは、補助線を後で編集することになるため、直線ツールを使って通常の線分として補助線を作成しました。
選択ツールを選択してから、先ほど描いた垂直線をダブルクリックしても、プロパティダイアログが表示されます。
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TurboCAD v15導入ガイド
1 ダイアログボックスの左上の部分から[ペン]をクリックして選択します。ペンプロパティシートが表示されます。
2 ダイアログ中央部分にあるパターンの欄から一点鎖線(DASHDOT)をクリックして選択します。
3 画面右上部にある色のリストボックスから赤を選択します。
4 [OK]ボタンをクリックすると、垂直線が赤色の一点鎖線に変更されます。
5 <Esc>キーを押して、垂直線の選択を外します。
15STEP
線のプロパティを変更する(2)
1 STEP 14〜15と同様に操作して水平線も赤色の一点鎖線に変更しておきます。
16STEP
線のプロパティを変更する(3)
[ペン]のプロパティシートを表示
一点鎖線を選択 色に赤を選択
赤色の一点鎖線に変更された
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 選択ツール が選択されたままのことを確認します。
2 垂直線をクリックして選択します。3 直線コピーツール (編集|基本図形のコピー|直線)を選択します。
4 <Tab>キーを1回押すと、画面下部の編集バーのX増分欄が反転表示するので
「1100」と数値を入力します。5 再び<Tab>キーを押すとY増分の欄が反
転表示するので「0」と数値を入力します。6 もう一度<Tab>キーを押すとセットの欄が
反転表示するので「2」と数値を入力します。7 <Enter>キーを押すと線がコピーされま
す。
17STEP
垂直線をコピーする(1)
1 選択ツール が選択されていることを確認します。
2 STEP 17でコピーされた垂直線をクリックして選択します。
3 直線コピーツール を選択します。4 <Tab>キーを押して編集バーに移動し、
X増分欄に「700」、Y増分欄に「0」を入力します(セット欄は前回の「2」のままでOK)。
5 <Enter>キーを押すとコピーが実行されます。
18STEP
垂直線をコピーする(2)
<Tab>キーで編集バーに移動し、X増分「1100」、Y増分「0」、セット「2」を指定する
選択ツールで線を選択してから直線コピーツールを選択する
7001100
一点鎖線をコピーする
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TurboCAD v15導入ガイド
1 選択ツール が選択されていることを確認します。
2 画面下部にある水平線をクリックして選択します。
3 直線コピーツール を選択します。4 <Tab>キーを押して編集バーに移動し、
X増分欄に「0」、Y増分欄に「600」を入力し、同間隔で2回コピーするためセット欄には「3」を入力します。
19STEP
水平線をコピーする(1)
1 <Enter>キーを押すと、右図のようにコピーが実行されます。
20STEP
水平線をコピーする(2)
<Tab>キーで編集バーに移動し、X増分「0」、Y増分「600」、セット「3」を指定する
選択ツールで線を選択してから直線コピーツールを選択する
600
600
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 二重線折れ線ツール (挿入|二重線|折れ線)を選択します。
2 二重線はsenレイヤーに作図することにします。[プロパティ]ツールバーのレイヤーリストボックスから[sen]をクリックして選択します。
21STEP
二重線を作図する(1)
1 用紙上の任意の位置を右クリックしてローカルメニューを表示します。
2 ローカルメニューからプロパティを選択します。プロパティダイアログが表示されます。
3 ダイアログの左上部から[二重線]をクリックして二重線プロパティシートを表示します。
4 間隔欄に「25」と入力して二重線の間隔を25mmに設定します。
5 [OK]ボタンをクリックします。
22STEP
二重線を作図する(2)
詳細選択ツールバーは、二重線線分ツール のボタンを長く押すと表示されます。
「sen」を選択
二重線のプロパティシートを表示
間隔を25mmに指定
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TurboCAD v15導入ガイド
1 画 面 下 部にあるステー タスバー の「SNAP」の表示がオンになっていることを確認します(オンになっていない場合、この部分をクリックしてオンにします)。
2 一点鎖線の交点付近を右図のA、B、C、D、E、Fの順にクリックしていきます。
3 F点をクリックしたら用紙上を右クリックしてローカルメニューを表示します。
23STEP
二重線を作図する(3)
1 ローカルメニューから閉じるを選択すると、A点とF点の間が結ばれて、二重線の作図が完了します。
24STEP
二重線を作図する(4)
A B
CD
EF
F点をクリックしたら右クリック
交点にうまくスナップしない場合は、STEP 8で行ったスナップモードの設定を確認してください
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 矩形ツール (挿入|線|矩形)を選択します 。
2 図のようにA、B点をクリックして、二重線を描いた範囲を囲むように四角形を描きます。
25STEP
余分な線をトリミングする(1)
A
B
1 トリミングツール (変更|オブジェクトのトリミング)を選択します。
2 画面下部のステータスバーに「カッター図形を指定します」とメッセージが表示されるので、STEP 25で描いた四角形をクリックして選択します。選択された四角形はピンク色になります。
3 四角形からはみ出している部分の線分をクリックします。すると、はみ出している部分の線分が削除されます。
26STEP
余分な線をトリミングする(2)
四角形からはみ出した線分上でクリックステータスバー
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TurboCAD v15導入ガイド
1 STEP 26の手順3と同様に操作してはみ出している線分をすべてクリックしていき、線をトリミングします。
27STEP
余分な線をトリミングする(3)
STEP 25で描いたカッター用図形の四角は、トリミングの操作を終えてしまえば不要なので削除しておきます。1 選択ツール を選択します。2 四角形をクリックして選択します。3 <Delete>キーを押すと四角形が削除され
ます。
28STEP
カッター用図形を削除する
四角形からはみ出した線分をすべてクリックして削除する
選択ツールで四角形を選択する<Delete>キーを押せば削除できる
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 平行寸法線ツール (挿入|寸法線|平行)を選択します。
2 [プロパティ]ツールバーのレイヤーリストボックスから、[sunpo]をクリックして選択します。
29STEP
平行寸法線を作図する(1)
1 二重線で描いた図形の上部にはみ出している線分の先端(図のA点、B点)付近を順にクリックします。
2 2点をクリックすると、画面に仮の寸法線が現れます。
3 二重線の上側の適当な位置をクリックすると、その位置に寸法線が描かれます。
30STEP
平行寸法線を作図する(2)
A B
「sunpo」を選択する
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TurboCAD v15導入ガイド
1 平行寸法線ツール が選択されたままのことを確認します。
2 画面の左側にはみ出している線分の先端付近(図のA点、B点)をクリックします。仮の寸法線が画面に表示されます。
3 二重線の左側の適当な位置をクリックすると、その位置に寸法線が描かれます。
31STEP
平行寸法線を作図する(3)
1 平行寸法線ツール が選択されたままのことを確認します。
2 右図のA点、B点(線分の先端付近の点)をクリックします。
3 図のような位置に平行寸法線を描きます。
32STEP
直列寸法線を作図する(1)
A
B
この位置に平行寸法線を作成
A B
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 直列寸法線ツール (挿入|寸法線|直列)を選択します。
2 STEP 32で描いた平行寸法線の右端付近(図のA点)をクリックします。3 図のB点(線分の先端付近の点)をクリック
します。直列寸法線が描かれます。
33STEP
直列寸法線を作図する(2)
1 平行寸法線ツール を選択します。2 右図のA点、B点(線分の先端付近の点)
をクリックします。3 図のような位置に平行寸法線を描きます。
34STEP
直列寸法線を作図する(3)
作成された直列寸法線
A B
A
B
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TurboCAD v15導入ガイド
1 直列寸法線ツール を選択します。2 STEP 34で描いた平行寸法線の右端付近
(図のA点)をクリックします。3 図のB点(線分の先端付近の点)をクリッ
クします。直列寸法線が描かれます。
35STEP
直列寸法線を作図する(4)
二重線の左側垂直方向に描かれた寸法線は、現在寸法値の表示が水平方向になっています。この方向を変更します。1 選択ツール を選択します。2 二重線の左側に描かれた寸法線をクリッ
クして選択します。3 作図領域中の任意の位置を右クリックし
てローカルメニューを表示します。4 ローカルメニューからプロパティを選択し
ます。プロパティダイアログが表示されます。
36STEP
寸法線のプロパティを変更する(1)
A
B
選択ツールでこの寸法線を選択する
右クリックしてローカルメニューからプロパティを選択
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 ダイアログの左上部から[フォーマット設定]をクリックして選択します。フォーマット設定プロパティシートが表示されます。
2 [寸法値テキストを強制的に水平にする]についているチェックをクリックして外します。
37STEP
寸法線のプロパティを変更する(2)
1 [OK]ボタンをクリックします。すると、寸法値が水平方向ではなく垂直方向に変わります。
38STEP
寸法線のプロパティを変更する(3)
フォーマット設定のプロパティシートを表示
ここのチェックをはずす
寸法値の表示向きが変更された
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TurboCAD v15導入ガイド
1 STEP 36〜38と同様に操作して二重線の右側にある寸法線も、寸法値の方向を変えておきます。
これで当初の練習図面(p.61)が完成しました。
39STEP
寸法線のプロパティを変更する(4)
完成した図面をファイルとして保存します。1 メニューからファイル|別名で保存を選
択します。名前を付けて保存ダイアログが表示されます。
2ファイル名の欄に適当なファイル名を入力して[保存]ボタンをクリックします。
3 図面情報を確認するダイアログが表示されるので、内容を確認(必要に応じて入力)して、[OK]ボタンをクリックします。
40STEP
ファイルを保存する
名前を付けて保存ダイアログにおける操作は他の一般的なWindowsアプリケーションと同様です。ファイルを保存するフォルダを変更したい場合などは、一般的なWindowsの操作に従ってください。
ファイル名を入力する
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
完成した図面を印刷することにしてみましょう。図面を印刷するときは、まずページ設定を確認します。1 メニューからファイル|ページ設定を選択
します。ページ設定ダイアログが表示されます。
ダイアログの右側には、印刷用紙と描いた図面の関係が簡略化されて表示(プレビュー表示)されています。
41STEP
印刷をする(1)
1 ダイアログの下部にある[中央に配置]をクリックしてチェックします。図面が印刷用紙中央に配置されたことを、プレビュー表示で確認してください。
2 [印刷]ボタンをクリックすると印刷が実行されます。
3 [OK]ボタンをクリックしてページ設定ダイアログを閉じます。
42STEP
印刷をする(2)
印刷を実行するためには、Windowsのシステムにプリンタが正しくセットアップされていることが必要です。なお、ダイアログ内の表示は、セットアップされているプリンタによって異なります。
印刷プレビューの表示
ここの印刷用紙の設定を下の用紙サイズと合わせておく
[中央に配置]オプションに似たものに[フィット]ボタンがあります。[フィット]ボタンをクリックすると、印刷用紙全体に描いた図面が納まるように調整してくれます。ただし、[フィット]ボタンを使うと最初に設定した縮尺は無視されてしまいます。
ここをチェックするプレビューで用紙内に図面が納まったことを確認
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TurboCAD v15導入ガイド
この練習では、図面を描く前にレイヤーを作成し(STEP 9〜10)、補助線(実際には一点鎖線の線分)、二重線、寸法線をそれぞれ別のレイヤーに作成しました。レイヤーを利用するのはCADに慣れていないと理解しづらいものです。最後にレイヤの効能を確認してみることにしましょう。とくにレイヤーの表示を操作していない状態では、画面には右図のように表示されているはずです。
43STEP
レイヤーの利用方法(1)
1 メニューからオプション|レイヤーを選択します。レイヤープロパティシートが表示されます。
2 レイヤーの一覧が表示されている箇所のが表示されている列は画面に表
示されるレイヤーを示しています。現在はすべてのレイヤーにチェックがついています。
3 hojyoとsunpoレイヤーのチェックをクリックして外します。
44STEP
レイヤーの利用方法(2)
表示させないレイヤーのチェックをはずす
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第3章 簡単な図面を描いてみよう
1 [OK]ボタンをクリックします。すると、画面ではチェックを外したレイヤーに描かれた、補助線と寸法線が消え二重線のみの表示になります。
また、このまま印刷を実行すれば、二重線のみを印刷できます。
45STEP
レイヤーの利用方法(3)
レイヤーを利用すると他にも便利な機能がいろいろと利用できます。例えば、 が表示されている列はレイヤーのロックを示しています。この列でチェックを付けたレイヤーはロックがかけられ、図形の編集や削除などの操作ができなくなります。この機能をうまく使えば、複雑な図面を描くときに、うっかり必要な線や図形を消してしまうという間違いがなくなります。
46STEP
レイヤーの利用方法(4)
ここでチェックを付けたレイヤーにはロックがかかる
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TurboCAD v15導入ガイド
レイヤーに描く線の色や種類は、あらかじめ設定しておくことが可能です。たとえば補助線用のレイヤーに描く線ならば、赤色の一点鎖線などと設定しておけば、線のプロパティの変更
(STEP 14〜16参照)などを意識せずに作図を行うことが可能です。複雑な図面を描くときは、レイヤーの機能をうまく活用してください。
47STEP
レイヤーの利用方法(5)
線の色と種類を設定しておく