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CDR CDR データ, 1 ページ CAR データベース, 3 ページ 関連項目, 4 ページ その他の資料, 5 ページ CDR データ コール詳細レコード(CDR)は、着信番号、発信番号、コールが開始された日付と時刻、コール が接続された時刻、およびコールが終了した時刻の詳細情報を示します。コール管理レコード CMR)は、診断レコードとも呼ばれ、ジッター、損失パケット、コール中に送受信されたデー タの量、および遅延の詳細情報を示します。CDR データは、CDR CMR を集めてまとめたもの です。単一のコールで、複数の CDR および CMR が生成される場合があります。Cisco Unified Communications Manager は、CDR および CMR 内の各コールに関連する情報を記録します。CDR CMR は、総称として CDR データとして知られており、CAR の基本的な情報ソースとして機能 します。 Cisco CDR Agent サービスは、Cisco Unified Communications Manager が生成した CDR ファイルと CMR ファイルをローカル ホストから CDR リポジトリ ノードに転送します。CDR リポジトリ ノー ドでは、CDR Repository Manager サービスが SFTP 接続を介して実行されています。SFTP 接続が 切断されると、Cisco CDR Agent サービスは、接続が確立されるまで CDR リポジトリ ノードとの 接続を試み続けます。Cisco CDR Agent サービスは、CDR リポジトリ ノードとの接続が再開され ると、溜まっていたすべての CDR ファイルを送信します。CDR Repository Manager サービスは、 CDR ファイルと CMR ファイルを保守し、CMR CDR に使用するディスク空間を確保し、最大 3 つの設定済みの宛先にファイルを送信し、各宛先への配信結果を追跡します。CAR は、CDR Repository Manager サービスが作成したディレクトリ構造内の CDR/CMR ファイルにアクセスしま す。 ユーザが設定したコール量の上限と下限の設定は、CDR リポジトリに割り当てられる、総ディス ク空間に対する割合(%)を指定します。CDR リポジトリ フォルダの下で保持されているフォル ダは、コール量の上限と下限の割合(%)に寄与しますが、コール量の上限に達しても、Log Partition Monitoring がそのフォルダを削除することはありません。コール量の上限に達すると、 Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーション ガイド 1

CDR - Cisco...CDR •CDRデータ,1ページ •CARデータベース,3ページ •関連項目,4ページ •その他の資料,5ページ CDR データコール詳細レコード(CDR)は、着信番号、発信番号、コールが開始された日付と時刻、コール

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  • CDR

    • CDRデータ, 1 ページ

    • CARデータベース, 3 ページ

    • 関連項目, 4 ページ

    • その他の資料, 5 ページ

    CDR データコール詳細レコード(CDR)は、着信番号、発信番号、コールが開始された日付と時刻、コールが接続された時刻、およびコールが終了した時刻の詳細情報を示します。コール管理レコード

    (CMR)は、診断レコードとも呼ばれ、ジッター、損失パケット、コール中に送受信されたデータの量、および遅延の詳細情報を示します。CDRデータは、CDRと CMRを集めてまとめたものです。単一のコールで、複数の CDRおよび CMRが生成される場合があります。Cisco UnifiedCommunications Managerは、CDRおよび CMR内の各コールに関連する情報を記録します。CDRとCMRは、総称としてCDRデータとして知られており、CARの基本的な情報ソースとして機能します。

    Cisco CDR Agentサービスは、Cisco Unified Communications Managerが生成した CDRファイルとCMRファイルをローカルホストからCDRリポジトリノードに転送します。CDRリポジトリノードでは、CDR Repository Managerサービスが SFTP接続を介して実行されています。SFTP接続が切断されると、Cisco CDR Agentサービスは、接続が確立されるまで CDRリポジトリノードとの接続を試み続けます。Cisco CDR Agentサービスは、CDRリポジトリノードとの接続が再開されると、溜まっていたすべての CDRファイルを送信します。CDR Repository Managerサービスは、CDRファイルと CMRファイルを保守し、CMRと CDRに使用するディスク空間を確保し、最大3つの設定済みの宛先にファイルを送信し、各宛先への配信結果を追跡します。CARは、CDRRepositoryManagerサービスが作成したディレクトリ構造内のCDR/CMRファイルにアクセスします。

    ユーザが設定したコール量の上限と下限の設定は、CDRリポジトリに割り当てられる、総ディスク空間に対する割合(%)を指定します。CDRリポジトリフォルダの下で保持されているフォルダは、コール量の上限と下限の割合(%)に寄与しますが、コール量の上限に達しても、LogPartition Monitoringがそのフォルダを削除することはありません。コール量の上限に達すると、

    Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド1

  • CDR Repository Managerは、コール量の下限に達するまで処理済みの CDRファイルを削除するか、または下限に達しない場合は処理済みのCDRファイルをすべて削除します。処理済みのCDRファイルをすべて削除してもコール量の下限に達しない場合、削除はそこで停止します。システ

    ムが最大ディスク割り当てに達するまで、CDRHighWaterMarkExceededアラームが発生します。最大ディスク割り当てに達すると、システムは、ディスク使用量がコール量の上限を下回るまで、

    未配信のファイルを削除し、さらに保持期間内のファイルを古いファイルから順に削除していき

    ます。このシナリオのCDRMaximumDiskSpaceExceededアラームが繰り返し発生する場合は、ディスク割り当てを増やすか、または保持日数を短くしてください。

    これらのアラームに関する情報は、CDR Repository Alarm Catalog(CDRRepAlarmCatalog)にあります。次の表に、このカタログのアラーム/アラートを表示します。

    これらのアラームを設定するには、[CiscoUnifiedサービスアビリティ(CiscoUnifiedServiceability)]> [アラーム(Alarm)] > [設定(Configuration)] > [CDRサービス(CDR Services)]に進みます。

    表 1:CDR Repository Alarm Catalog

    説明重大度名前

    SFTPによるCDRファイルの外部課金サーバへの配信が失敗し

    ました。

    ERROR_ALARMCDRFileDeliveryFailed

    CDR Agentが Cisco Unified CMノードから Cisco UnifiedCommunicationsManagerのクラスタ内の CDR Repositoryノードに CDRファイルを送信できません。

    ERROR_ALARMCDRAgentSendFileFailed

    CDRファイルのコール量の上限(HWM)に達して、正常に配信された CDRファイルの一部が削除されました。

    WARNING_ALARMCDRHWMExceeded

    CDRファイルのディスク使用量が最大ディスク割り当てを超

    過しました。ディスク使用量を

    減らすために、未配信のファイ

    ルが一部削除された可能性があ

    ります。

    CRITICAL_ALARMCDRMaximumDiskSpaceExceeded

    SFTPによるCDRファイルの配信が、再試行で失敗しました。

    ERROR_ALARMCDRFileDeliveryFailureContinues

    Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド2

    CDRCDR データ

  • 説明重大度名前

    CDR Agentが、再試行で CDRファイルを Cisco Unified CMノードから CDRリポジトリノードに送信することができま

    せん。

    ERROR_ALARMCDRAgentSendFileFailureContinues

    これらのアラームおよび推奨処置の詳細については、[Cisco Unifiedサービスアビリティ(CiscoUnified Serviceability)] > [アラーム(Alarm)] > [定義(Definitions)] > [CDRRepAlarmCatalog]でアラーム定義を参照してください。

    CDRサービスおよびアラームの詳細については、『CiscoUnified ServiceabilityAdministrationGuide』を参照してください。

    CAR データベースCiscoUnifiedCommunicationsManager 4.xからアップグレードする場合、CiscoUnifiedCommunicationsManagerは Cisco Unified Communications Manager 4.x CARデータベースの内容を CSVファイルに保存します。Cisco Unified Communications Manager 4.x CARデータベースは CDR情報の一部を保持しています。Cisco Unified Communications Manager 4.x CDRデータベースには CDRに関する詳細な情報が格納されています。このデータベースは、移行されません。データ移行ツールは、CARデータベースを移行させるのに、CARデータベースの CSVファイルを使用します。CSVファイルは、/common/download/windows/carディレクトリに保存されます。事前生成レポートは、/common/download/windows/pregeneratedデータベースに格納されます。対応する CDRデータベースが Cisco Unified Communications Manager 5.x以降のリリースには存在しないため、完全なCDRデータは Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、または 7.xシステムに移行されません。Cisco Unified CommunicationsManager 5.x、6.x、および 7.xのCARデータベーススキーマは、完全な CDR情報が格納されるように拡張されていますが、それは Cisco Unified CommunicationsManager 5.x、6.x、または 7.xのシステムで生成された新しい CDRに対してのみです。

    Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、および 7.xで実行されるバージョンの CARには、Cisco Unified Communications Manager 4.x ARTデータベース内で設定されている ARTデータベース寿命が経過した CDRは保持されません。ARTデータベース寿命は、ARTの [データベースの自動消去の設定(Configure Automatic Database Purge)]ウィンドウで設定されます。デフォルトの ARTデータベース寿命は、180日間です。ARTデータベース寿命が 180日間より長い場合でも、Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、および 7.xでの CARデータベースは、データを 180日間しか保持しません。一方、ARTデータベース寿命が 180日間より短い場合は、移行後、指定された寿命の制限内のデータだけがCisco Unified CommunicationsManager 5.x、6.x、または 7.x CARデータベース内に保持されます。180日以上古いレコードを移行した場合、それらのレコードはアップグレード後にただちに削除されます。

    (注)

    Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド3

    CDRCAR データベース

  • CiscoUnifiedCommunicationsManagerインストールプログラムでは、DataMigrationAssistant(DMA)TARファイルの CSVファイルからアップグレード済みシステムの CARデータベースに CARレコードを移行する時間に制限があります。移行期間は、60分間です。割り当てられた期間内で最も多くの CSVファイルを移行できるようにするために、CARのレコード移行には次のステップが使用されます。

    •データ移行は、tbl_billing_data CSVファイルから CARデータベースの tbl_billing_dataテーブルへの課金レコードの移行で開始します。データ移行は、CSVファイル内の最も新しいレコードで開始し、最も古いレコードに向かって処理されていきます。課金データの移行は、

    移行する課金レコードがなくなるか、または移行期間が60分に達したところで停止します。

    •課金データが移行された後に時間が残っていた場合は、データ移行は、tbl_billing_error CSVファイルから CARデータベースの tbl_billing_errorテーブルへのエラーレコードの移行に進みます。データ移行は、CSVファイル内の最も新しいレコードで開始し、最も古いレコードに向かって処理されていきます。移行される各エラーレコードに対して、CARは、tbl_error_id_map CSVファイルにある error_record_idに対応するデータを CARデータベースの tbl_error_id_mapテーブルに移行します。このアクションにより、エラーレコードデータの移行の tbl_error_id_map内のデータとの一貫性が保たれます。エラーレコードデータの移行は、移行するエラーレコードがなくなるか、または移行期間が 60分に達したところで停止します。

    移行プロセス中の任意の時点で 60分間の移行時間制限に達すると、CARデータ移行は終了し、CARデータベースの tbl_system_preferencesが、アップグレードされたシステムデータベース内にあるデータを反映するように更新されます。

    スタンドアロン Cisco Unity Connectionシステムと Cisco Unified Communications ManagerのWindowsバージョンを統合できます。この特定の状況にある場合、CARインストールプログラムはこのオプションを検出します。CARは、Cisco Unity Connectionシステムでサポートされておらず、インストールされません。CARがインストールされていない場合は、CiscoUnifiedCMの管理では、Cisco Unified Serviceabilityから CARWebサービスおよび CAR Schedulerをアクティブ化、非アクティブ化、起動、停止、再起動できません。

    (注)

    関連項目• CDR Analysis and Reportingの生成

    • CDR検索

    • CDRおよび CMRレコード

    • CDR検索

    Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド4

    CDR関連項目

    cucm_b_cdr-analysis-and-reporting-1201_chapter_010.pdf#unique_68cucm_b_cdr-analysis-and-reporting-1201_chapter_011010.pdf#unique_35cucm_b_cdr-analysis-and-reporting-1201_chapter_011011.pdf#unique_36cucm_b_cdr-analysis-and-reporting-1201_chapter_011100.pdf#unique_37

  • その他の資料•『Administration Guide for Cisco Unified Communications Manager』

    •『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』

    •『Cisco Unified Communications Manager Call Detail Records Administration Guide』

    Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド5

    CDRその他の資料

  • Cisco Unified CDR Analysis and Reporting リリース 12.0(1) アドミニストレーションガイド6

    CDRその他の資料

    CDRCDR データCAR データベース関連項目その他の資料