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Metal-on-Metal 人工股関節を植込んだ患者に対する MRI の使用に関する安全性について(報告) 令和2年2月 14 医薬安全対策課 1 背景 ○ 以下の状況であったことを踏まえて、Metal-on-Metal 人工股関節の MRI 適合性について、PMDA での調査結果を含め、令和元年9月 17 日に開催した 令和元年度第1回医療機器・再生医療等製品安全対策部会安全対策調査会調査 会にて審議頂いた。 〇 金属同士の摺動部分を持つ「Metal-on-Metal 人工股関節」を用いた人工股 関節全置換術(以下「THA」)については、術後合併症(金属摩耗粉に対する 生体反応と考えられる 痛や偽腫 等の症状が発生することがある。 〇 平成 28 3 月、日本人工関節学会は、当該製品による術後合併症の発生頻 度及び診療アルゴリズムについて、「Metal-on-Metal 人工股関節全置換術合 併症の診療指針」(以下「診療指針」) 1 として取りまとめた。 1 Metal-on-metal 人工股関節全置換術合併症の診療指針(推奨)」日本人工関 節学会金属対金属人工股関節合併症調査委員会 〇 この診療指針では、術後合併症の診療アルゴリズムとして、 X 線像において 異常所見が得られた場合や、臨床症状を呈する場合に、MRI 検査により再置 換術の必要性について判断することが推奨されている(別紙1)。 〇 これまでに、厚生労働省は Metal-on-Metal 人工股関節関連製品の添付文書 「使用上の注意」欄に、術後合併症の診察において当診療指針等の最新の情報 を参考に行う旨を追記するよう指示しているところ 2 。) 2 平成 28 3 31 日付け薬生機発 0331 2 号薬生安発 0331 2 号、厚生労 働省厚生労働省大臣官房参事官(医療機器・再生医療等製品審査管理担当)、 医薬・生活衛生局安全対策課長連名通知 〇 一方で、現状の多くの Metal-on-Metal 人工股関節製品については、 MRI 使用するにあたっての情報提供が十分になされていない状況である。 1 / 27 ページ

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Metal-on-Metal 人工股関節を植込んだ患者に対する MRI の使用に関する安全性について(報告)

令和2年2月 14 日 医 薬 安 全 対 策 課

1 背景 ○ 以下の状況であったことを踏まえて、Metal-on-Metal 人工股関節の MRI適合性について、PMDA での調査結果を含め、令和元年9月 17 日に開催した

令和元年度第1回医療機器・再生医療等製品安全対策部会安全対策調査会調査

会にて審議頂いた。 〇 金属同士の摺動部分を持つ「Metal-on-Metal 人工股関節」を用いた人工股

関節全置換術(以下「THA」)については、術後合併症(金属摩耗粉に対する

生体反応と考えられる疼痛や偽腫瘍等の症状が発生することがある。 〇 平成 28 年 3 月、日本人工関節学会は、当該製品による術後合併症の発生頻

度及び診療アルゴリズムについて、「Metal-on-Metal 人工股関節全置換術合

併症の診療指針」(以下「診療指針」)※1として取りまとめた。 ※1 「Metal-on-metal 人工股関節全置換術合併症の診療指針(推奨)」日本人工関

節学会金属対金属人工股関節合併症調査委員会 〇 この診療指針では、術後合併症の診療アルゴリズムとして、X 線像において

異常所見が得られた場合や、臨床症状を呈する場合に、MRI 検査により再置

換術の必要性について判断することが推奨されている(別紙1)。 〇 これまでに、厚生労働省は Metal-on-Metal 人工股関節関連製品の添付文書

「使用上の注意」欄に、術後合併症の診察において当診療指針等の最新の情報

を参考に行う旨を追記するよう指示しているところ※2。) ※2 平成 28 年 3 月 31 日付け薬生機発 0331 第 2 号薬生安発 0331 第 2 号、厚生労

働省厚生労働省大臣官房参事官(医療機器・再生医療等製品審査管理担当)、

医薬・生活衛生局安全対策課長連名通知 〇 一方で、現状の多くの Metal-on-Metal 人工股関節製品については、MRI を使用するにあたっての情報提供が十分になされていない状況である。

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令和元年度第2回 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和2年2月14日) 資料1-3
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2 調査会での審議結果 〇 安全対策調査会では、以下の通り、各 Metal-on-Metal 人工股関節製品の製

造販売業者が厚労省へ提出した MR 適合性の評価資料や、これまでの医療機

器不具合報告の内容を精査した結果が報告された。 提出された評価資料では、試験検体選択の妥当性を確認することができ

ない、あるいは未実施の試験がある等の理由により、本邦の承認品の MR適合性を評価することは困難であることや、製品によっては実験的環境

ではあるものの、26℃の温度上昇が生じる旨の資料が提出されたこと。 一方で、これまでの医療機器不具合報告においては MRI 検査の実施によ

りMetal-on-Metal人工股関節周辺等での熱傷等の健康被害が発生したと

いう報告はないこと。 〇 報告を踏まえ、Metal-on-Metal 人工股関節製品を植込んだ患者に対して、

MRI 検査を実施する上では、当該製品が発熱する等のリスクが必ずしも否定

できないことから、適切な場合には MRI 検査以外の CT 検査等による診断も

考慮する必要があるとの議論がなされた。 〇 また、日本磁気共鳴医学会、日本医学放射線学会及び日本人工関節学会によ

り、Metal-on-Metal 人工股関節を用いた THA の術後合併症の診断を行う際

のMRI検査の撮像条件や留意事項等に関する診療指針の補遺がとりまとめら

れた後、医療機器製造販売業者から医療機関等に対して改訂された情報につ

いて提供させる方針が了承された。 3 調査会の審議を踏まえた対応

〇 上記の調査会での審議結果を踏まえ、厚生労働省は、当該補遺「Metal-

on-Metal 人口股関節装用患者の MRI 検査について」の内容について、医療

機器製造販売業者に対して医療機関等に適切に情報提供するよう求める通知

を発出した。(別紙2)

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薬生安発 0128 第1号

令 和 2 年 1 月 28 日

各都道府県衛生主管部(局)長 殿

厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課長

( 公 印 省 略 )

Metal-on-Metal 人工股関節装用患者の MRI 検査に関する

適切な情報提供について(協力依頼)

金属同士の摺動部分を持つ人工股関節(以下「Metal-on-Metal 人工股関節」

という。)の全置換術後の合併症の診療については、「Metal-on-Metal 人工股

関節を構成する医療機器に係る「使用上の注意」の改訂について」(平成 28 年

3月 31 日付け薬生機発 0331 第3号・薬生安発 0331 第3号厚生労働省大臣官

房参事官(医療機器・再生医療等製品審査管理担当)・医薬・生活衛生局安全

対策課長連名通知)において、一般社団法人 日本人工関節学会により取りま

とめられた「Metal-on-Metal 人工股関節全置換術合併症の診療指針」等の最

新の情報を参考に行うよう注意喚起がされているところです。

今般、公益社団法人 日本医学放射線学会、一般社団法人 日本磁気共鳴医学

会及び一般社団法人 日本人工関節学会は、「Metal-on-Metal 人工股関節全置換

術合併症の診療指針(推奨)」の補遺として、「Metal-on-Metal 人工股関節装用

患者の MRI 検査について」を取りまとめ、別添のとおり公表しました。これを

踏まえ、関係する製造販売業者に対し、取りまとめ内容に係る医療機関等への

情報提供を本通知の発出から3か月以内に完了し、独立行政法人医薬品医療機

器総合機構医療機器品質管理・安全対策部医療機器安全課へ報告するよう指示

しましたのでお知らせします。貴職におかれましても、貴管下関係業者に対し、

医療機関等へ適切な情報提供を行うよう指導をお願いします。 なお、取りまとめられた補遺は、一般社団法人 日本人工関節学会ホームペ

ージからも入手可能であることを申し添えます。

URL:https://jsra.info/index.html

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別紙2
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別 添

1

『Metal-on-Metal 人工股関節全置換術合併症の診療指針(推奨)』補遺 Metal-on-Metal 人工股関節装用患者の MRI 検査について 日本人工関節学会、日本磁気共鳴医学会、日本医学放射線学会 「Metal-on-Metal 人工股関節全置換術合併症の診療指針(推奨)」において

は、人工股関節全置換術の実施後の診療アルゴリズムとして、MRI 検査が推奨

される場合がある。しかしながら、Metal-on-Metal 人工股関節(MOM)装用患

者の MRI 検査に関して、添付文書等における撮像条件等の情報提供は限定的で

あり、MRI 検査に関する情報提供が必要である。 MOM をはじめ、人工股関節一般において発熱が最大となるのは、大腿骨コン

ポーネントのステム端部である(1-2)。したがって、MOM に関する発熱の問題に

ついては人工股関節に関する文献等を参考にすることができる。 人工股関節置換手術後の MRI 検査については、1.5T、3T とも多くの検討(3-

4)があり、それらにおいて事故報告はない。また 1.0T 以下での検討であるが、

これを裏付ける研究例(5)もある。したがって、MOM は、基本的には MR conditional とみなすことができる。 ただし、当該製品メーカによる MR 適合性試験の結果において、発熱が報告

されている製品もあることから(6)、代替手段も考慮の上、MRI 検査が必要な場

合には、下記の MRI 検査実施例も参考に、慎重な MRI 検査の実施が必要であ

る。 また、患部付近の金属によるアーチファクトも問題となる(7)ため、撮像シー

ケンスや撮像条件の選択が重要である。 撮像シーケンス及び条件の実際としては文献(3, 4)に具体的な推奨例が記載さ

れているので、MRI 検査時の参考とされたい。 1. MRI 検査実施例

患者の人工股関節装用の有無に関して、予約時のチェック及び直前の問診票

で確認する。 人工股関節を有する場合、患者に違和感や発熱などの可能性があることを説

明した上で検査を行う。 吸引力に関して可能であれば事前に同等製品実物を MRI ガントリーに近づ

け、吸引力が働かないことを確認する。 実物がない場合には離れたところから徐々に、検査台上の患者関節部分をガ

ントリーに近づけて違和感がないことを確認する。 患者にはエマージェンシーコールを持たせ、違和感の訴えがあった場合には

即座に検査を中止する。

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発熱の危険性を減ずるために、特に必要がない限り通常操作モード(全身平

均 SAR≦2.0W/kg)での撮像を推奨する。 体内における電流誘導を抑制するため左右の足指、あるいは手と体幹の接触

を避けるための絶縁物挿入などの安全策を徹底する。 検査終了後、人工股関節付近に違和感がないか確認する。

2. その他検査現場からの意見 添付文書には MR 適合性に関する記載がない場合が多く、ほとんど参考にな

らない。添付文書にて撮像条件が提供されたとしても、ばらばらな撮像条件が付

帯してしまうと、現場対応に混乱をきたすこととなる。したがって、情報提供さ

れる撮像条件は、できるだけ簡便な実施条件が望ましく、例えば最低限、通常操

作モード内では安全に検査が行える、といった記載程度の記載とすることが望

ましいと考える。 以上

参考文献 (1) Powell J, Papadaki A, Hand J, Hart A, McRobbie D. Numerical simulation of SAR induced around Co-Cr-Mo hip prostheses in situ exposed to RF fields associated with 1.5 and 3 T MRI body coils. Magn Reson Med. 2012 Sep;68(3):960-8. doi: 10.1002/mrm.23304. Epub 2011 Dec 9. (2)Muranaka H, Horiguchi T, Ueda Y, Usui S, Tanki N, Nakamura O. Evaluation of RF heating on hip joint implant in phantom during MRI examinations. Nihon Hoshasen Gijutsu Gakkai Zasshi 2010; 66(7):725-33. (3)Fritz J, Lurie B, Miller TT, Potter HG. MR imaging of hip arthroplasty implants. Radiographics. 2014 Jul-Aug;34(4):E106-32. doi: 10.1148/rg.344140010. Review. (4)Koff MF, Burge AJ, Koch KM, Potter HG. Imaging near orthopedic hardware. J Magn Reson Imag. 2017 Jul;46(1):24-39. doi: 10.1002/jmri.25577. Epub 2017 Feb 2. Review. (5)Kumar R, Lerski RA, Gandy S, Clift BA, Abboud RJ. Safety of orthopedic implants in magnetic resonance imaging: an experimental verification. J Orthop Res. 2006 Sep;24(9):1799-802. (6) 令和元年度第 1 回薬事・食品衛生審議会薬事分科会 医療機器・再生医療等

製品安全対策部会安全対策調査会資料 資料 1-2「医療機器の安全性に係る調査

結果報告書」

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3

(7)Koch KM, Hargreaves BA, Pauly KB, Chen W, Gold GE, King KF. Magnetic resonance imaging near metal implants. J Magn Reson Imaging. 2010 Oct;32(4):773-87. doi: 10.1002/jmri.22313. Review.

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