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02 NHK BS4K・BS8K 放送スタート NHK BS4K・BS8K 放送スタート 4K・8Kでスペシャルな感動と体験を NHKは、2018年12月から、BSで新たに、4K放送「NHK BS4K」と世界初となる8K放送「NHK BS8K」 を開始しました。4K・8Kの魅力は、超高精細映像と立体音響で表現される、あたかもその場にいるような臨場 感です。 2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」で、4K・8Kはスタジアムさながらの臨場感で放送し、視聴者 のみなさまに“スペシャルな感動と体験”をお届けします。また、日本を訪れる海外のみなさまにも最高水準の 放送サービスを体感していただきたいと考えています。 4K放送「NHK BS4K」 ●「NHK BS4K」は、超高精細映像に身近に触れてもらう “スーパーハイビジョンの入り口”と位置づけ、幅広いジャ ンルの番組をお届けします。地上波や衛星波で放送中の 人気番組を4K制作して一部の番組を先行放送するほ か、土曜には4Kの超高精細映像と機動性を生かした大 型番組や独自番組も放送します。 8K放送「NHK BS8K」 ●「NHK BS8K」は、ハイビジョンの16倍の画素数を誇る 超高精細映像と22.2マルチチャンネルが生み出す臨場 感あふれる迫力の音響を最大限に生かした、これまでに ない“未知の映像体験”を提供します。“超一流”のコン サートや舞台、美術・自然・絶景に迫る番組を放送します。 大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」 「フロム・ザ・スカイ ~空から見た日本~」 「ティラノサウルス 進化の謎」 「究極ガイドTV 2時間でまわるヴェルサイユ宮殿」 「ルーブル 永遠の美」「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」 「世界三大オーケストラの響き ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ」 4K制作 ハイダイナミックレンジ制作 8K制作 ベートーベン第9 アンドリス・ネルソンス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Coproduction 8K NHK-Château de Versailles Coproduction 8K NHK-Musée du Louvre 03 特集 BS4K・BS8K放送スタート 4K・8K放送の特長 スーパーハイビジョンのあゆみと普及への取り組み 1995年 研究開始 2005年 愛知万博で 8K上映 2012年 テレビの国際規格 としてITU-R勧告化 ロンドンオリンピックで8Kパブリックビューイング 2016年 4K・8K試験放送 「NHKスーパーハイビジョン」開始 2018年 4K放送「NHK BS4K」開始 8K放送「NHK BS8K」開始 2020年 東京オリンピック・ パラリンピック NHKは、世界に先駆けて1995年からスーパーハイビジョンの研究を開始し、方式の国際規格化、放送機器の開発を進めてきました。 そして、2016年8月から試験放送を開始し、2018年12月からは4K・8K放送「BS4K」「BS8K」を開始しました。 東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、より多くの方に4K・8K放送をお楽しみ いただけるよう取り組んでいきます。 そのためには、視聴者のみなさまに“見たい”と感じてもらえる放送サービスをすることが、普及の第一歩です。また、注目度の高い イベントでのパブリックビューイングや、全国の放送局での受信公開などを通じて、4K・8Kに触れていただく機会を積極的に提供して いきます。BS8Kは、従来の衛星放送での右旋偏波を使ったチャンネルと異なり、新たに左旋偏波の放送波を使うことから、対応する 受信環境の整備が重要となります。家電量販店への情報周知や民放・ケーブルテレビ事業者、関係する団体などと連携した周知広報 を図っていきます。 4K・8Kの魅力をより多くの人に知ってもらうため、認知度向上・普及促進の取り組みを加速します。 中層(5ch) 重低音(0.1ch) ※専用の音響設備が必要です。 ※イラストはイメージです。 上層(9ch) 中層(10ch) 下層(3ch) 重低音(0.2ch) ※専用の音響設備が必要です。 22.2 マルチ チャンネル 5.1 チャンネル サラウンド 超高精細映像 HDR 従来 露出を背景に合わせた 場合、被写体が黒つぶれ 露出を被写体に合わせた 場合、背景が白飛び ※画像は効果を分かりやすく表現した イメージです。 ※画像は効果を分かりやすく表現した イメージです。 図1 超高精細映像  図2 広色域 図3 HDR 広色域 0.1 0 0 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 ハイビジョン 4K 3840×2160(約800万画素) 8K 7680×4320(約3300万画素) ハイビジョン 1920×1080(約200万画素) アスペクト比(横:縦)16:9 画素数(4K) 水平3,840×垂直2,160 画素数(8K) 水平7,680×垂直4,320 色域 広色域表色系 HDR ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG)方式 図4 マルチチャンネル音響 ・4Kはハイビジョンの4倍、8Kはハイビジョンの16倍の画素数による超高精細な映像 ・色の再現範囲を広げた「広色域」技術により、より自然で鮮やかな色を再現 ・「ハイダイナミックレンジ(HDR)」技術により、光の明暗の差をより忠実に再現 立体音響 5.1チャンネルサラウンドと、22.2マルチチャンネル音響で臨場感を再現

NHK BS4K ・BS8K 放送スタートとしてITU-R勧告化 ロンドンオリンピックで8Kパブリックビューイング 2016年 4K・8K試験放送 「NHKスーパーハイビジョン」

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Page 1: NHK BS4K ・BS8K 放送スタートとしてITU-R勧告化 ロンドンオリンピックで8Kパブリックビューイング 2016年 4K・8K試験放送 「NHKスーパーハイビジョン」

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NHK BS4K・BS8K 放送スタートNHK BS4K・BS8K 放送スタート

4K・8Kでスペシャルな感動と体験を

 NHKは、2018年12月から、BSで新たに、4K放送「NHK BS4K」と世界初となる8K放送「NHK BS8K」を開始しました。4K・8Kの魅力は、超高精細映像と立体音響で表現される、あたかもその場にいるような臨場感です。 2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」で、4K・8Kはスタジアムさながらの臨場感で放送し、視聴者のみなさまに“スペシャルな感動と体験”をお届けします。また、日本を訪れる海外のみなさまにも最高水準の放送サービスを体感していただきたいと考えています。

4K放送「NHK BS4K」

●「NHK BS4K」は、超高精細映像に身近に触れてもらう“スーパーハイビジョンの入り口”と位置づけ、幅広いジャンルの番組をお届けします。地上波や衛星波で放送中の人気番組を4K制作して一部の番組を先行放送するほか、土曜には4Kの超高精細映像と機動性を生かした大型番組や独自番組も放送します。

8K放送「NHK BS8K」

●「NHK BS8K」は、ハイビジョンの16倍の画素数を誇る超高精細映像と22.2マルチチャンネルが生み出す臨場感あふれる迫力の音響を最大限に生かした、これまでにない“未知の映像体験”を提供します。“超一流”のコンサートや舞台、美術・自然・絶景に迫る番組を放送します。

大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」

「フロム・ザ・スカイ ~空から見た日本~」

「ティラノサウルス 進化の謎」 「究極ガイドTV 2時間でまわるヴェルサイユ宮殿」

「ルーブル 永遠の美」「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」

「世界三大オーケストラの響き ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ」

4K制作 ハイダイナミックレンジ制作8K制作

ベートーベン第9 アンドリス・ネルソンス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

Coproduction 8K NHK-Château de Versailles

Coproduction 8K NHK-Musée du Louvre

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特集 BS4K・BS8K放送スタート

NHK BS4K・BS8K 放送スタート

4K・8K放送の特長

スーパーハイビジョンのあゆみと普及への取り組み

1995年研究開始

2005年愛知万博で8K上映

2012年テレビの国際規格としてITU-R勧告化ロンドンオリンピックで8Kパブリックビューイング

2016年4K・8K試験放送「NHKスーパーハイビジョン」開始

2018年4K放送「NHK BS4K」開始8K放送「NHK BS8K」開始

2020年東京オリンピック・パラリンピック

 NHKは、世界に先駆けて1995年からスーパーハイビジョンの研究を開始し、方式の国際規格化、放送機器の開発を進めてきました。そして、2016年8月から試験放送を開始し、2018年12月からは4K・8K放送「BS4K」「BS8K」を開始しました。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、より多くの方に4K・8K放送をお楽しみいただけるよう取り組んでいきます。

 そのためには、視聴者のみなさまに“見たい”と感じてもらえる放送サービスをすることが、普及の第一歩です。また、注目度の高いイベントでのパブリックビューイングや、全国の放送局での受信公開などを通じて、4K・8Kに触れていただく機会を積極的に提供していきます。BS8Kは、従来の衛星放送での右旋偏波を使ったチャンネルと異なり、新たに左旋偏波の放送波を使うことから、対応する受信環境の整備が重要となります。家電量販店への情報周知や民放・ケーブルテレビ事業者、関係する団体などと連携した周知広報を図っていきます。 4K・8Kの魅力をより多くの人に知ってもらうため、認知度向上・普及促進の取り組みを加速します。

● 中層(5ch) ■ 重低音(0.1ch)※専用の音響設備が必要です。

※イラストはイメージです。

● 上層(9ch)● 中層(10ch)● 下層(3ch) ■ 重低音(0.2ch)※専用の音響設備が必要です。

22.2マルチチャンネル

5.1チャンネルサラウンド

超高精細映像

HDR従来露出を背景に合わせた場合、被写体が黒つぶれ

露出を被写体に合わせた場合、背景が白飛び

※画像は効果を分かりやすく表現した イメージです。

※画像は効果を分かりやすく表現した イメージです。

図1 超高精細映像  図2 広色域 図3 HDR

広色域

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0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8

 ハイビジョン

4K 3840×2160(約800万画素)

8K 7680×4320(約3300万画素)

ハイビジョン 1920×1080(約200万画素)

アスペクト比(横:縦) 16:9画素数(4K) 水平3,840×垂直2,160画素数(8K) 水平7,680×垂直4,320色域 広色域表色系HDR ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG)方式図4 マルチチャンネル音響

・4Kはハイビジョンの4倍、8Kはハイビジョンの16倍の画素数による超高精細な映像・色の再現範囲を広げた「広色域」技術により、より自然で鮮やかな色を再現・「ハイダイナミックレンジ(HDR)」技術により、光の明暗の差をより忠実に再現

立体音響

5.1チャンネルサラウンドと、22.2マルチチャンネル音響で臨場感を再現