溝型ガラス　プロフィリット

TM

自由なデザイン性と光の空間を演出

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H i s tor i c a lP R O F I L I T昭和のプロフィリット

このページに並ぶのは、かつて日本板硝子が発行したプロフィリットのカタログの一部です。オーストリアで生まれたプロフィリットが、日本に登場したのは昭和38年9月のこと。独特の質感がもたらす光の演出効果をはじめ、多様なデザイン性、優れた施工性などで、瞬く間に設計者の注目を浴び、独創性の高いプロフィリットの光の壁がつくられました。

photo_新建築社本社屋（設計：清家清、完成：1975年、写真：新建築社）

F u t u r i s t i cP R O F I L I T新時代のプロフィリット

Introduction 6

Case Study 7case1 東海村総合福祉センター「絆」case2 Studio Flat case3 野火止の家case4 青い森アリーナcase5 新宿オークタワークリニックcase6 メガタcase7 彩都バイオインキュベータcase8 ベイ・ステージ下田case9 初富保健病院ロイヤル館case10 某ビルcase11 コーセー王子研修センターcase12 鳥取県衛生環境研究所case13 六本木ティーキューブ

Technical Information 22

C O N T E N T S

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このページで紹介するのは、洗練された照明デザインワークなどで世界的に知られるドイツ・ERCO社の新本社ビルです。ドイツ西部の都市、リューデンシャイト（Lüdenscheid）に建つこのガラス建築は、側面のすべてをプロフィリットで覆っています。内部に組み込まれた照明が、さまざまなパターンで点灯し、独特の質感を持つプロフィリットとあいまって未来的な光のデザインを演出しています。

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P R O F I L I T TM

溝型ガラス／プロフィリット型板ガラスを「コ」の字型に曲げた、シンプルな形状とテクスチャーを持つ「プロフィリット」は、最大で5メートルの高さにおよぶ光の空間を演出します。あらゆる素材と調和する「多彩性」、曲面壁も構成できる「自在性」、求められる耐風圧・断熱・遮音などの性能に応じた施工方法の「多様性」によって、これからの建築デザインを創造していきます。

［施工方法］

［バリエーション］

C a s e S t u d y

case1東海村総合福祉センター「絆」

case3野火止の家

case5新宿オークタワークリニック

case7彩都バイオインキュベータ

case9初富保健病院ロイヤル館

case11コーセー王子研修センター

case13六本木ティーキューブ

case2Studio Flat

case4青い森アリーナ

case6メガタ

case8ベイ・ステージ下田

case10某ビル

case12鳥取県衛生環境研究所

PROFILITTMは、ドイツBAUGLAS INDUSTRIE GmbH社の商標です。

シングル構成 ボックス型そで使いダブル構成（インセット）※ ボックス型面使いダブル構成

（ノーマル）

※ダブル構成（インセット）の仕様・性能等についてはお問い合わせください。

曲面壁

ウェイブする壁

建具

ルーバー

光の壁

開口部との組み合わせ他素材との調和

金属

コンクリート

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case1

開放的な曲面のファサード東海村総合福祉センター「絆」設計：日本設計施工：鹿島建設所在地：茨城県東海村

ソフトな曲面状のガラスのファサードを、縦使いのプロフィリットで構成している。バックマリオンを必要としないプロフィリットの壁は、吹き抜けの内部空間に開放感を与えている。

photo_川澄建築写真事務所

11

case2

行灯のような光の壁Studio Flat設計：内海智行／ミリグラム スタジオ施工：新日本建設所在地：東京都港区

ファサード全面をプロフィリットで包み、換気用のアルミサッシでデザインにアクセントを持たせている。照明が灯ると、プロフィリット特有のテクスチャーが光を拡散して、行灯のような光の壁が浮かび上がる。

photo_平 剛

12

case3

縁側を演出する吊り戸野火止の家設計：桑原立郎／クワハラオフィス施工：創和建設所在地：埼玉県新座市

上下二辺のみで支持するプロフィリットの特性を活かして、建物の2階部分に吊り戸式の建具をつくった。建具を開閉させることで、室内外の関係が有機的に変化する。プロフィリットを使った縁側のような空間が創出されている。

case4

大空間の音響と断熱性に配慮青い森アリーナ設計：池原義郎・建築設計事務所施工：清水・飛島・福萬・盛JV所在地：青森県青森市

横使いのプロフィリットが、アリーナの側面から十分な光を採り入れつつ、日差しを適度に遮っている。ダブル構成のプロフィリットは、大空間の音響への配慮と、断熱性の向上を意図したものでもある。

photo_新建築社

photo_新建築社

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case5

アール壁の幻想的な診療空間新宿オークタワークリニック企画：テッドアソシエイツ／永井資久設計：アーキトレイブ／寺田伸夫（テクニカルアーキテクト）、パワーステーション／小倉薫雄（デザインアーキテクト）施工：住友不動産、薩摩建設所在地：東京都新宿区

有機的なプロフィリットの壁が、幻想的で落ち着きのある診療空間を創り出している。受付部分では、アールを描くプロフィリット壁に開口部を設けた。曲率に応じて、「ノーマル」「インセット」という二種類のダブル構成を使い分けている。

photo_ナカサ&パートナーズ

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case6

都市の居住空間に満ちる自然光メガタ設計：小泉雅生／C＋A施工：岩本組所在地：神奈川県横浜市

アールを描く壁一面をプロフィリットで覆っている。柔らかく拡散する自然光は、室内全体の隅々にまで行き渡る。プロフィリットのダブル構成で包まれた室内は、冬でも明るく暖かい。

case7

H鋼を枠に見たてる彩都バイオインキュベータ設計：レーモンド設計事務所施工：鹿島建設所在地：大阪府茨木市

建物の外側に、ルーバー状のプロフィリットをリズミカルに配置して、最先端の研究施設にふさわしいシャープな外観を創り出した。下地鉄骨とサッシ枠を兼ねたH鋼を縦枠に使い、シンプルに納めている。プロフィリットは、設備機器を隠す役目も担う。

photo_新建築社 photo_三輪晃久写真研究所

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case8

うねるファサードベイ・ステージ下田設計：シーラカンスK＆H施工：東急・河津JV所在地：静岡県下田市

目の前に広がる太平洋のイメージを取り込み、波のようにうねるファサードを、プロフィリットと銅板パネルで構成。経年変化で緑青色になる銅板との調和を考えた素材選びが施されている。設計風圧に応じて、シングル構成とダブル構成を使い分けた。

photo_新建築社

case9

法規制をデザインにも活かす初富保健病院ロイヤル館設計：建築企画設計社、Perkins Eastman Architects施工：戸田建設所在地：千葉県鎌ヶ谷市

シングル構成のプロフィリットの内側に白色の耐火ボードを使い、建築基準法による層間区画の規定をクリアした。その白い帯は、6層にわたるプロフィリットの壁にリズム感を与えている。各階部分にはダブル構成のプロフィリットを使っている。

photo_建築企画設計社

case10

ファサードのリノベーション某ビル設計・施工：竹中工務店所在地：東京都中央区

古いオフィスビルのファサードが、プロフィリットによって再生された。既存サッシを残したまま、外側にプロフィリットのルーバーを取り付け、そのスパンに合わせて上層部にスチールのルーバーを配置した。

photo_リオコーポレーション

改修前

photo_T.Matsuura

改修後

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case13

地下に続く光の壁六本木ティーキューブ設計：日本設計施工：西松建設所在地：東京都港区

地下鉄駅とオフィスビルをつなぐ連絡通路に、光の壁が続く。プロフィリットの裏面に乳白のフィルムを貼り、足元から照らす間接照明によって、長い地下通路を豊かな空間に演出している。

case12

自然景観に溶け込むガラリ鳥取県衛生環境研究所設計：久米・桑本賢一設計JV施工：井木・高野・向井組JV所在地：鳥取県湯梨浜町

建物の屋上部分に、プロフィリットによるガラリの壁を巡らせて、自然景観との調和を図った。ガラリのように取り付けることで、屋上に並ぶ設備機器からの排熱を効率よく外部に逃がす効果も得ている。

photo_西日本写房

photo_近代建築社

case11

光を透かす断熱材を組み込むコーセー王子研修センター設計：日建設計施工：戸田建設所在地：東京都北区

ダブル構成のプロフィリットの内側に、「オカパネ」と呼ばれるドイツ製の断熱材を組み込む工法を採用。オカパネは光を透過する特性を持つため、プロフィリットとあいまって独特のファサードを生み出しつつ、室内にもやわらかな明かりをもたらす。

photo_SS東京

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T e c h n i c a l I n f o r m a t i o n

P R O F I L I T仕様 s p e c i f i c a t i o n

※防火設備用ガラスとしては使用できません。※ 在庫状況などにより納期がかかる場合もあります。また、ダブル構成（インセット）、ボックス型そで使いのプロフィリットは非在庫品ですので、事前にお問い合わせください。※上記以外の仕様については、お問い合わせください。

※弊社測定値よりJIS R 3106およびISO9050に基づき算出した数値です。

■耐風圧性能 W i n d l o a d r e s i s t a n c e

FEM解析や実大実験により耐風圧性能を確認しています。

耐風圧力プロフィリットの耐風圧力は、使用する長さによって決まります。また、独特の溝型形状なので、荷重方向や構成によって耐風圧力が異なります。特に、ボックス型そで使いで施工すると、シングル構成やダブル構成と比較して耐風圧力が増加します。

■耐震性能 S e i s m i c r e s i s t a n c e

層間変位試験により耐震性能を確認しています。耐震性能を確保するためには、標準目地幅寸法、サッシとのクリアランス、使用するシール材が重要となりますので、お問い合わせください。

■耐衝撃性能 H u m a n i m p a c t r e s i s t a n c e

「ガラスを用いた開口部の安全設計指針」に基づいて落下高さを設定し、45kgのショットバッグ衝撃試験により、耐衝撃性能を確認しています。

［光学的性能］

シングル構成

ダブル構成

ボックス型面使い

ボックス型そで使い

87.1 5.7 74.8 5.7 19.5 52.2

76.0 10.0 57.2 8.9 33.9 35.5

76.0 10.0 57.2 8.9 33.9 35.5

76.0 10.0 57.2 8.9 33.9 35.5

施工方法 可視光 ％透過率 反射率

日射 ％ 紫外線 ％透過率 透過率反射率 吸収率

※PILKINGTON BAUGLAS INDUSTRIE社の技術資料と、JIS R 3106および3107に基づきフロート板ガラス7ミリ相当として算出した数値です。

［熱的性能］

シングル構成

ダブル構成

ボックス型面使い

ボックス型そで使い

5.52

2.70

2.85

2.91

0.84 0.83 0.95 0.94

0.73 0.72 0.83 0.82

0.73 0.72 0.83 0.82

0.73 0.72 0.83 0.82

施工方法 熱貫流率W/m2K 夏

日射熱取得率 遮蔽係数冬 夏 冬

※ 平均透過損失は、JIS A 1416に準拠した弊社測定結果よりJIS A 1419-1に基づき算出した数値です。

［遮音性能］

シングル構成

ダブル構成

ボックス型面使い

ボックス型そで使い

27dB

32dB

32dB

33dB

JIS等級T-1（25等級）

JIS等級T-3（35等級）

JIS等級T-2（30等級）

JIS等級T-3（35等級）

施工方法 平均透過損失100～2500Hz

遮音等級

解析条件：プロフィリット寸法＝w262×h60×L3000mm、風圧力＝1000N/m2

［仕様表］ < >内は寸法精度を表します

プロフィリット 7<±0.2>

約6.5 w262w262w262<±2.0>

×××

×××

L3,000L4,000L5,000<±5.0>

h60h60h60<±1.0>

商品名 呼び厚さミリ

概算重量kg/m

規格寸法mm

プレーン面

パターン面

エッジ（切り口）

そで

t

t

h

L

w

スパン中央部の応力分布

全体の変形と応力分布

使用可能長さ

（m）

設計風圧力（N/m2）

0

1.00

1000 2000 3000 4000 5000

表中の図は、上が室外側、下が室内側を表します

正圧

シングル構成

縦使い/横使い

正圧

水抜き穴なし

負圧

水抜き穴あり

シングル構成

ダブル構成 ダブル構成

縦使い/横使い

負圧

縦使い/横使い

水抜き穴なし

正圧

水抜き穴あり

正圧/負圧

ボックス型そで使い

縦使い

D

D

C

C

B

B

A

A

2.00

3.00

4.00

5.00

［荷重方向および構成別の使用可能長さ］

性能 p e r f o r m a n c e

［耐衝撃性能］

ダブル構成

ボックス型そで使い

施工方法 45kgショットバッグ落下高さ cm30 75 120

※○は飛散防止フィルムを貼った場合に対応可能なことを示しています。

［ボックス型そで使いのショットバッグ衝撃試験］

TM

使用可能長さプロフィリットは、面やエッジなどの各部許容応力と風圧による各部の発生応力によって使用長さを定めています。

設計・施工上のご注意破損時は、フロート板ガラスと同様に鋭利な破片となりますので、設計時には衝突防止などにご配慮ください。プロフィリットは、その特性を十分に発揮するために、最適な施工法（特許出願中）を採用しています。詳細設計および施工に当たっては、お問い合わせください。

プロフィリットのパターン面には型模様がついています。製法上、泡などが目立つことがあります 試験風景

変形量（×30）

加撃側

〈試験条件〉ボックス型そで使い飛散防止フィルムなし落下高さ750mm

※ダブル構成の場合には、サッシ内から室外に通じる水抜き穴の有無によって荷重方向の考え方が異なります。※ボックス型面使いの使用可能長さは、ダブル構成と同じです。※ ボックス型そで使いの使用可能長さは、標準施工時の値です。さらに高い耐風圧力を発揮することも可能ですので、お問い合わせください。

［耐風圧性能のFEM解析例］

製品のご採用にあたっては、総合カタログの「ガラスを安全に、大切にお使いいただくために」、および各製品情報の注意事項をよくお読みのうえ、必ずお守りください。

2016・03/0310

施工・販売代理店

ht tp: //g lass -wonder land. jp/ ht tp: //www.nissho -g .co. jp/

ご 注 意

●本カタログは2016年3月現在の内容について掲載しています。●本カタログに記載されている性能、数値などは保証値ではありませんのでご了承ください。●本カタログに記載されている写真は、印刷のため実際の色と多少異なります。●製品の仕様等は、予告なく変更することがございますのでご了承ください。

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