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Windows Server ® 2012 簡単紹介ガイド
第2.1版
2012/9/7
NEC
第一ITソフトウェア事業部 Windowsグループ
はじめに
▌ 概要Microsoft® 社の最新WindowsサーバOS 「Windows Server 2012」では、約300の機能
追加および強化が図られる予定です。本書では、お客様の関心が高いと考えられる機能を選抜し、ソリューション観点で分かりやすくご紹介します。
▌ 対象
現在WindowsサーバOSをご利用のお客様
Windows Server 2012にご興味をお持ちのお客様
© NEC Corporation 2012Page 2
Microsoft, Windows, Windows Server, Hyper-V, Windows PowerShell, BitLockerはMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。本カタログに登場する製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。本書で使用される弊社またはその他の会社等の商標、標章、ロゴマーク、商号等に関する権利は、商標法、丌正競争防止法、商法及びその他の法律で保護されています。これらを各々の権利者の許諾を得ることなく無断で使用することはできません。
また、本書の著作権は、特段の定めがない限り、弊社または弊社の関係会社に帰属しており、著作権法その他各種条約・法律等で保護されています。私的使用目的の複製、引用など著作権法上認められている範囲を除き、著作権者の許諾なしに、本書の全部または一部を利用(複製、転載を含む)することはできません。
改版履歴
更新日 内容
2012/5/11 初版
2012/6/1 製品候補版リリースに伴い更新
2012/9/7 開発完了に伴い更新
© NEC Corporation 2012Page 3
目次
タイトル ページ番号
0. Windows Server 2012の概要 ・・・・・・・・ 5
1. 効率的・効果的な仮想化サーバ統合やレガシー移行 ・・・・・・・・ 6
1.1. Windows Server 2012 Hyper-Vの強化機能 (1/2) ・・・・・・・・ 7
1.2. Windows Server 2012 Hyper-Vの強化機能 (2/2) ・・・・・・・・ 8
2. 災害発生に備えた事業継続対策強化 ・・・・・・・・ 9
3. 仮想環境含めた自由なネットワーク設計 ・・・・・・・・ 10
4. サービス停止のない高可用なプラットフォームの利用 ・・・・・・・・ 11
5. ビッグデータに向けたデータの効率的な蓄積と利用 ・・・・・・・・ 12
6. 必要なリソースを必要な時だけ利用する省電力対策 ・・・・・・・・ 13
7. 物理PCの利便性に近い仮想デスクトップで生産性向上 ・・・・・・・・ 14
さいごに ・・・・・・・・ 15
【参考】 タブレットPC向けに進化したクライアントOS Windows 8 ・・・・・・・・ 16
【参考】 Windows 8でオフィス環境を自宅に再現 ・・・・・・・・ 17
© NEC Corporation 2012Page 4
0. Windows Server 2012の概要
▌約4年ぶりとなるメジャーバージョンアップ 2008年にリリースされたWindows Server 2008以来のメジャーバージョンアップ。 2012年8月1日に開発完了。
▌クラウドに最適なサーバOSをコンセプトに大幅強化 “単なる仮想化”を超えた仮想化~ストレージとネットワークの仮想化~大規模サーバのパワーと1台のサーバのシンプルさを追求 すべてのアプリケーションをクラウドで最新ワークスタイルの提供
‘07 ‘08 ‘09 ‘10 ‘11 ‘12 ‘13 ‘14 ‘15 ‘16
メジャーバージョン
エンハンスリリースバージョン
Page 5
クラウドに最適なOSとして強化。Hyper-Vも他社仮想化基盤とほぼ同等の機能を搭載
© NEC Corporation 2012Page 5
1. 効率的・効果的な仮想化サーバ統合やレガシー移行
多くのIT管理者を悩ませているのがハードウェアの老朽化、ITコストの削減や省電力対策、災害時の事業継続対策です。Windows Server 2012で強化されたHyper-Vでは、これらの課題を解決し、資産の有効活用を実現します
▌仮想化基盤は何を選べばいいの?
仮想化を実現するためには仮想化基盤の導入が必要です。Windows Server
2012のHyper-Vでは従来バージョンに比べ、大幅かつ多彩な機能強化が図られ、他社仮想化基盤と同等またはそれ以上の機能を搭載する予定となっています。
Hyper-VはOS標準機能であり、Windows OSとの高い親和性を保持しています。
Page 6 © NEC Corporation 2012Page 6
サーバ仮想化については弊社下記Webサイトをご参照ください。http://www.nec.co.jp/svsol/merit.html
1.1. Windows Server 2012 Hyper-Vの強化機能 (1/2)
▌Windows Server 2012 Hyper-Vではさらに多彩な機能強化が図られています。
Page 7 © NEC Corporation 2012Page 7
Windows Server 2008 R2 Hyper-V Windows Server 2012 Hyper-V
拡張性
CPU • 4vp※1/VM, 64LP/Host • 64vp※1/VM, 320LP/Host
メモリ • 64GB/VM, 1TB/Host • 1TB/VM, 4TB/Host
ディスク • 仮想ディスク容量 : 最大2040GB
• 仮想ディスク容量:最大 64TB
• NAS(SMB※2)領域利用可能• Virtual Fibre Channel HBAサポート
ネットワーク
• 仮想スイッチの拡張丌可• 仮想スイッチの拡張可能
(OpenFlow対応、モニタリング等)
信頼性
HA機能 • Windows Server Failover Cluster • Windows Server Failover Cluster
ストレージマルチパス
• MPIO • MPIO
NIC
チーミング• IHVベンダーサポート • OS標準サポート
※1 vpとはvirtual processor(仮想プロセッサ)の略称で、仮想マシンごとに割り当て可能なCPU数を指します。※2 SMBとはServer Message Blockの略称で、Windowsのファイル共有を指します。
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Windows Server 2008 R2 Hyper-V Windows Server 2012 Hyper-V
運用/
管理
ストレージ移行
• Hyper-V Quick Storage Migration
(SCVMM※1要)
• Hyper-V Storage Migration
(SCVMM※1丌要)
ストレージ間コピー
• 非サポート • Offload Data Transfer
自動化(スクリプティング)
• VBScript
• Windows PowerShell
(SCVMM※1要)
• VBScript
• Windows PowerShell
(SCVMM※1丌要)
バックアップ
ローカルバックアップ
• Windows Server Backup • Windows Server Backup
遠隔バックアップ
• 非サポート • Hyper-V Replica
HW
仮想化技術
SR-IOV • 非サポート • サポート
仮想マシンキュー
• サポート (VMQ) • サポート (VMQ)
NPIV • 非サポート • サポート
1.2. Windows Server 2012 Hyper-Vの強化機能 (2/2)
※1 SCVMMとはSystem Center Virtual Machine Managerの略称で、Microsoft社の管理製品を指します。
災害発生に備えた事業継続対策の必要性が一段と求められています。企業にとって丌測の事態が発生した際に、事業への影響を最小限に留め、事業の継続や早期復旧を可能とするためにも、柔軟なインフラの整備が必要です。Windows Server
2012では、お客様の事業継続対策を支援します。
▌遠隔地複製した業務環境に接続し、事業継続(Hyper-V Replica)
仮想環境上に構築した業務環境を遠隔地に構築した仮想環境上に予め複製し、障害発生時に切り替えを行うことで業務の迅速な復旧を支援
証明書ベースの認証や暗号化技術を用いた通信により、セキュリティを確保。
2. 災害発生に備えた事業継続対策強化
Page 9 © NEC Corporation 2012Page 9
NECの事業継続・エネルギー対策ソリューションについては下記Webサイトをご参照ください。http://www.nec.co.jp/solution/empower/index.html
Windows Server 2012の新機能・強化機能
プライマリの業務環境
仮想マシン
仮想マシン
仮想マシン
複製された業務環境
仮想マシン
仮想マシン
仮想マシン
WAN経由で複製
設備の度重なる増設により、企業内のネットワーク環境が複雑化し、トラフィックを適切に管理できなくなってしまうということはIT管理者の大きな悩みの1つです。Windows Server 2012では、この問題を解決するために、ネットワークの自由な設計を実現するOpenFlow技術への対応が図られています。
▌Hyper-VでもOpenFlow技術のメリットを活用し、IT管理コストを削減(Hyper-V vSwitch Extension)
ネットワークの自由な設計を実現するとして最近注目を集めているOpenFlow技術を、仮想環境上でいち早くサポート。対応した拡張スイッチをHyper-V上に搭載。
3. 仮想環境含めた自由なネットワーク設計
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Windows Server 2012の新機能・強化機能
弊社製品プログラマブルフローは、OpenFlow技術を世界で初めて商用化した製品です。ネットワークのシンプル化、仮想化、可視化を実現すると共に、より高度で柔軟なネットワーク設計・制御を可能にします。
弊社製品プログラマブルフローについては下記Webサイトをご参照ください。http://www.nec.co.jp/datanet/pflow/index.html
今後のIT普及に伴い、システムの信頼性がより一層強く問われることからWindows Server 2012では下記2点を軸に、OSとしての可用性を高めています。 サービスを停止することなく継続提供すること データ損失を発生させないこと
▌サービス停止のない高可用プラットフォームの実現 (Transparent Failover)
Windows Server 2012とWindows “8”の組み合わせにより、サービス停止のない高可用ファイルサーバを実現。
Windows Server 2012で搭載予定のデータ重複除去機能によるストレージの容量削減(コストダウン)をはじめ、ネットワークのマルチチャネル技術による拡張性向上や障害範囲の最小化技術による信頼性向上なども魅力。
4. サービス停止のない高可用プラットフォームの利用
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強化されたクラスタ
低価格なSASXによる
ディスク共有も可能
サーバの稼働状況に左右されることなく、サービスを利用可能
Windows Server 2012の新機能・強化機能
FacebookやTwitterといったSNSの台頭や急拡大するM2M市場、スマートフォン/タブレットPCの浸透により急増するデータを迅速かつ効果的に利用することがITにおける重要課題の1つです。Windows Server 2012では、資産を効果的にご利用いただくための、データコピー性能やディスクの効率利用での強化が図られています。
▌データコピー性能の向上 (Offload Data Transfer)
データコピーをストレージ内でダイレクトに行うことで、データ転送を高速化(従来はサーバを経由してデータコピー)
▌ディスクの効率利用 (Data De-duplication, Thin Provisioning)
ディスクボリューム内で重複データを除去することで、より多くのデータ保存を実現
物理ディスク容量に依存せず論理領域を柔軟に確保することで、効率的にディスク容量を管理
▌巨大容量ボリュームへの対応 (Resilient File System)
Windowsの次世代ファイルシステム。4PBという大容量のストレージプールをサポート。 障害の自動復旧、障害部分の自動切り離しなど信頼性も向上。
5. ビッグデータに向けたデータの効率的な蓄積と利用
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トークンのみ転送
データコピー高速化
Windows Server 2012の新機能・強化機能
多くのシステムでは、曜日や時間帯によってサーバのリソース(CPUやメモリなど)
消費量が異なるため、ピーク時以外は余剰なリソースにより電力の浪費が発生してします。Windows Server 2012では、必要なリソースを必要な時だけ利用することで、消費電力を最低限におさえた省電力システムを提供します。
▌CPUの省電力 (Logical Processor Idling)
OSのスケジューラから特定のCPUを除外し、通常タスクを実行させないことで、消費電力を抑制。ただし、電源OFFとは異なるため、必要に応じCPU指定のタスクや割り込みなどの実行は可能。省電力対策をしながら、必要な時に必要なリソースを有効活用。
▌デバイスの効率的な電源管理 (Power Engine Plug-in)
デバイスの効率的な電源管理に向け、新たなフレームワークを導入。全デバイスの電源管理機能を統合
▌ システムの電源ポリシーを継続強化 (Group Policy)
HWの節電機能と連携し、多様なプラットフォームに対し、標準化された共通電源管理インターフェイスを提供。
6. 必要なリソースを必要な時だけ利用する省電力対策
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Windows Server 2012の新機能・強化機能
セキュリティや利便性の観点から仮想デスクトップのニーズが高まっています。Windows Server 2012ではレスポンスの向上やUSB利用の実現により、物理PC
上と同等のスムーズな業務遂行に向けた強化が図られています。タッチパネル式の端末やジェスチャー入力への対応に加え、システムリソースの利用効率化による集約率向上が期待されます。
▌仮想デスクトップにおける性能・利便性の改善 (Remote Desktop Service)
従来WAN環境で課題となっていたレイテンシ、パケットロス、バンド幅制約に着目し、強化。より物理PCに近いレスポンスを実現
CPU、ディスク、ネットワークといったリソースを仮想マシン間で平等に共有し、仮想マシンのワークロード処理性能を向上
多様なUSBデバイスをサポート
7. 物理PCに近い仮想デスクトップで生産性向上
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Windows Server 2012の新機能・強化機能
RDP
RDP RDVH
リモートデスクトップ接続ブローカー
RDSH
PC/USBデバイス
お客様のニーズに合わせた2種類のRemote Desktop接続方法を提供
WANに最適化
同等機能
▌Windows Server 2012に関し、NECでは全社横断プロジェクトを2011年12月より立ち上げ、Windows Server 2012リリース以降、お客様に安心して製品、サービス、サポートをご利用いただけるよう対応を進めております。下記サイトからも随時情報発信して参りますので、ご参照ください。
【特集】 Windows Server 2012 http://www.nec.co.jp/ws2012
掲載情報の一例■Windows Server 2012の概要と注目機能■Windows Server 2012連携ソリューション■NECハードウェア製品の検証状況■NECソフトウェア製品の検証状況■Windows Server 2012 の機能やシステムに関する技術情報・Active Directory 移行ガイド
■イベント・セミナー情報▌Windows Server 2012および
Hyper-Vの導入にご興味をお持ちのお客様は、お気軽に営業窓口までご相談ください。
さいごに
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【参考】タブレットPC向けに進化したクライアントOS “Windows 8”
数年前から目覚ましい台頭を見せるスマートフォンやタブレットPC。これらの端末はプライベート利用のみならず、創造的で生産的なアウトプットを促進するツールとして多くの企業でも導入され始めています。ワークスタイル変革の1つとして、WindowsクライアントOSも大きく進化しています。
▌タッチ操作やクラウド利用に最適化されたクライアントOS タブレットPCなどの次世代ワークスタイルに向けデスクトップUIが刷新 世界を統一するウェブアプリケーションプラットフォーム”HTML5”をInternet Explorer 10
でサポート 起動時間を30%~70%削減。ストレスフリーな次世代PCへ。
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Windows 8の新機能・強化機能
タッチ操作に適したUI。従来のデスクトップ画面への切り替えも可能。
災害対策やワークスタイル変革の一環として近年導入が加速されている在宅勤務。シンクライアントの導入以外の方法として、USBにPC環境を保存し、オフィス、出張先、自宅にあるどのPCでも保存したオフィスのPC環境を簡単に再現できる機能が搭載されます。
▌場所やPCを意識せず、オフィスのPC環境を再現(Windows to Go)
WindowsをUSBから起動 。 BitLocker®やDirect AccessといったWindows Server 2012の機能と組み合わせることで、セキュアに社内同様の環境を持ち運び可能。
【参考】 Windows 8でオフィス環境を自宅で再現
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オフィス
USBに業務環境を保存
USBを持ち帰るだけで自宅PCでオフィスの作業環境を再現
自宅
Windows 8の新機能・強化機能