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オレフィン系熱可塑性エラストマーとはアイエスパンションRシリーズでは、オレフィン系熱可塑性エラストマーという材料を使用しています。オレフィン系熱可塑性エラストマーは、耐熱性にすぐれ、熱可塑性であるためリサイクルが可能。
このようなすぐれた特性を持つRシリーズは、これからのエキスパンションジョイントカバーの可能性を広げます。
オレフィン系(TPO)とは
軟質ポリ塩化ビニール耐熱ポリ塩化ビニールエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)エチレンプロピレンラバー(EPR)
四大 TPE
塩素化ポリエチレンその他(ポリアミド系など)
スチレンブタジェンゴム(SBR) ニトリルゴム(NBR) ブタジェンゴム(BR) クロロプレンゴム(BR) エチレンプロピレンターポリマー(EPT) ブチルゴム(IIR) イソプレンゴム(IR) その他(シリコーン系など)
熱可塑性
熱硬化型(加硫ゴム)
エラストマー
スチレン系(TPS)オレフィン系(TPO)ウレタン系(TPU)ポリエステル系(TPEE)
特 長
1. 高温、長時間変形時のゴム弾性に優れる(図1)2. 耐熱性に優れる(図2)3. 低比重な為、製品の軽量化が可能4. 熱可塑性であり、リサイクル可能
―物性上の特長― �耐熱性:130℃以上(融点160℃) �耐寒性:-40℃以下 �耐熱老化性:120℃× 2000h 以上 �耐光性:83℃(UVフェードメーター)×1000h以上 �軽量性(比重):0.89
0
10
20
30
40
50
60
70
21 1007250
悪
↑ ゴム弾性 ↓
良
圧縮永久歪(%)
温度(℃)
PVCEPDM(硫黄加硫)
オレフィン系
広い温度範囲でのゴム弾性に優れています
0
20
40
60
80
100
20 700 200022070
悪
↑ ゴム弾性 ↓
良
圧縮永久歪(%)
時間(hr)
PVCEPDM(硫黄加硫)
オレフィン系
長時間経過後もゴム弾性に優れています図1 ゴム弾性
EVA
オレフィン系
エステル系
塩ビウレタン系
スチレン系
50 70 80 9060
60
80
100
120
160
140
軟化温度(℃)
JIS-A 硬度図2 軟化温度の比較
資料一覧
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オレフィン系熱可塑性エラストマーのリサイクル性
混練
加硫ゴム
押出成形
加熱硬化
冷却
製品
破棄
冷却
押出成形
オレフィン系
製品
リサイクル
熱可塑性であるため成形工程が少なく、リサイクルが可能
耐 侯 性
【耐候試験結果】◇材 質:オレフィン系熱可塑性エラストマー◇試験条件:SWOM ブラックパネル温度83℃、降雨18分 /照射 120分サイクル◇引張試験条件:2mmt 射出角板、JIS3 号ダンベル、引張速度500mm/min で実施◇試験結果:
0
20
40
60
80
100
120
0 500 15001500 20001000
時間[hr]
破断点伸び・残率[%、対初期]
0
20
40
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80
100
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0 500 50015001500 15002000 20001000 1000
時間[hr] 時間[hr]
破断点抗張力・残率[%、対初期]
色差(⊿E)[―]
0
1
2
3
4
5
測定項目 測定条件 T1、T3 T2、T4 エラストマー硬さ 15s 後 61~ 70 61~ 70 63引張強さ - 6.0 以上 6.0 以上 7.3(N/mm2)伸び(%) - 300以上 300以上 680
圧縮永久ひずみ(%) 70℃ 50以下 - 4285℃ - 50以下 43
熱老化性
硬さの変化
85℃
± 5 - - 1引張強さの変化率(%) -10以内 - -8.2伸びの変化率(%) -15以内 - -10.3加熱減量(%) 2以下 - 0.40硬さの変化
100℃
- ± 5 1引張強さの変化率(%) - -10以内 - 8.2伸びの変化率(%) - -15以内 - 5.9加熱減量(%) - 2以下 -
低温ぜい化性 -20℃(T1、T2) 亀裂がない 亀裂がない 亀裂なし-40℃(T3、T4)
JISA5756 準拠 70 度材 物性測定結果
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