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https://www.asahi-kasei.co.jp/所在地:〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目105番地

概要マテリアル領域、住宅領域、ヘルスケア領域その他の事業を展開する総合化学メーカー

事業内容繊維事業・ケミカル事業・エレクトロニクス事業・住宅事業・建材事業・医薬事業・医療事業・クリティカルケア事業その他

課題外部デザイナーとのコミュニケーションの難しさ印刷データの入稿作業の煩雑さ社外スタッフとのデータ共有の手間

ソリューションCreative Cloud グループ版 デスクトップアプリ

AdobeIllustratorCCAdobePhotoshopCC

 サービスTypekitAdobeCreativeCloudLibrariess

Adobe Stock(別売り)

旭化成株式会社

繊維素材のマーケティングには、イメージを活用し、その特徴を分かりやすく伝える工夫が不可欠だ。業務の効率化という観点から、旭化成株式会社繊維事業本部は、顧客であるアパレル業界を対象にした高感度な販促ツールの内製化を早くから積極的に進めてきた。オンラインサービスが充実するCreativeCloudグループ版への移行は、制作業務の一層の効率化へとつながっている。

販促ツールから織編柄デザインまで内製化繊維素材の訴求にCreative Cloudを活用

導入メリット

入稿作業の効率化

リンク画像などを収集・整理する「パッケージ機能」で入稿作業を効率化しミスも削減

■オンリーワンの繊維「ベンベルグ」を世界に発信1922年創業の総合化学メーカーである旭化成株式会社は、90年を超える歴史の中で、事業の多角化・事業ポー

トフォリオの転換を積極的に進めることで成長してきた。マテリアル・住宅・ヘルスケアの3領域を軸にグローバルにビジネスを展開する同社の祖業と言うべき存在が、世界オンリーワン製品である「ベンベルグ」、プレミアムストレッチファイバー「ロイカ」を中核にした繊維事業である。天然繊維の風合いと化学繊維の機能性を兼ね備えるベンベルグは、裏地に加え、アウター・インナーウェア、スポーツウェア、インドのサリーなどの高級民族衣装の素材などとして世界で幅広く利用されている。

■イメージを伝える販促ツールの内製にAdobe製品を活用繊維メーカーが、製品である“糸”をアパレルメーカーやファッションデザイナーに採用してもらうには多角的なプロ

モーション活動が必要になる。旭化成 繊維事業部においてその役割を担っているのが、企画管理部 マーケティング室である。プレミアムストレッチファイバー「ロイカ」の販促を担当するチーフコーディネーターの杉山 圭子氏はこう説明する。

「繊維素材の販売には、イメージの訴求まで含めた多様な提案が必要です。私はロイカのインナーウェア・レッグウェアを担当していますが、毎シーズン、新たなジャガード編みの生地を提案するだけでなく、その生地を使ったガードルやブラジャーを実際に作り、それをもとにプロモーションを行っています」

リーフレットなどの印刷物から織編柄のデザインに至る、マーケティング室の多様な生産活動を支えてきたのがIllustrator、PhotoshopなどのAdobe製品である。

■社内LANと独立した作業環境でセキュリティと作業性を両立マーケティング室がIllustratorによる印刷物の内製化に最初に取り組んだのは、今から12年ほど前のこと。取り組

みを推進したチーフコーディネーターの達家 久子氏は当時をこう振り返る。

フォントの拡充

AdobeTypekitによってイメージ通りの書体が選べるように

スピーディなデータ共有の実現

CreativeCloudファイルストレージで、協力会社とのデータ共有が容易に

サポートの充実

電話・チャットによる問い合わせで、操作上の疑問はすぐに解消

Case Study

「ベンベルグだけをとっても、当社にはさまざまな製品があります。個別製品の情報まではリーフレットに盛り込めないため、展示会では、営業担当が表計算ソフトで作った資料で対応してきました。その堅苦しい資料をなんとかしたいと考えたことが、リーフレットの内製化に取り組んだきっかけでした」

その際、マーケティング室は作業用端末を社内LANとは別のネットワークを構築し運用している。そこには、企業に求められる高度なセキュリティとクリエイターが求める作業性を両立するという狙いがあったという。

「セキュリティの観点から、社内LAN上の端末から外部サイトへのアクセスにはさまざまな制約が設けられています。しかしクリエイティブの観点では、動画サイトのチェックといった情報収集や外部とのデータのやり取りが必要です。そのため作業用端末は社内LANと切り離して運用したことは正解だったと考えています」(達家氏)

■デザインベースの内製化で、外部デザイナーとの打ち合わせがスムーズにマーケティング室が内製化を推進してきた背景には、制作業務の効率化を図る狙いもあった。チーフコーディ

ネーターの原野 咲子氏は言う。「当社製品の紹介には専門的な知識が必要になるため、以前から外部デザイナーとのイメージのすり合わせには

苦労してきました。しかしデザインのベースをこちらで用意できれば、その手間は大幅に軽減できます。大きなプロジェクトの印刷物などは今も外注していますが、こちらでベースを用意することでやりとりはスムーズになっています」

■瞬時に他部門とデータ共有。作業時間は1/5に軽減10名のスタッフ全員がIllustrator、Photoshopを操作するスキルを備えるマーケティング室が、Creative Cloudグルー

プ版に移行したのは2016年のこと。その充実したオンラインサービスは、さらなる業務の効率化につながっている。「特に『ファイルストレージ』は、大きなデータをやり取りする際、とても役立っています。これまで社内の出力サー

ビスを利用する場合、セキュリティ上の理由から承認されたUSBメモリにデータを落とし込み、それを出力センターに持ち込んで再びPCに読み込むというプロセスが必要になっていました。ファイルストレージであれば、ダウンロードURLを出力センター側にメールで送るだけで済みますから楽ですね。以前と比べると、作業時間は1/5以上削減されています」(達家氏)

また、Illustratorなどのリンク画像を収集し、一つのフォルダに整理する「パッケージ機能」も入稿作業の大幅な効率化に貢献しているという。

■充実のサポートで疑問が即座に解消できるようにCreative Cloudへの移行のもう一つのメリットがサービスやサポートの充実度だ。

「なにか疑問があれば電話やチャットですぐに問い合わせできる点がいいですね。特にチャットの場合、作業画面上ですぐに問い合わせできるのでとても助かっています」(達家氏)

また、多様なフォントが利用できるオンラインサービスであるTypekitも高く評価する点のひとつ。「日本語フォントは、固過ぎず柔らか過ぎず、とても使いやすいものが揃っています。欧文フォントも使えそうなも

のがたくさんありますね」(達家氏)さらに、ロイヤリティフリーの写真やイラストを提供するストックフォトサービスAdobe Stockの評価も高い。

「IllustratorやPhotoshop上からでもストックフォトが検索できますし、選択した透かし入り画像はデスクトップアプリ内で簡単に本番用データへ差し替えられます。月に10点まで利用できるプランを利用していますが、余った分は翌月に繰り越せるのも嬉しいですね」(杉山氏)

マーケティング室は今後も内製化を積極的に進めて行く予定だが、すべての生産物の内製化は目指していない。むしろCreative Cloudというツールをベースに、品質と効率性を両立する仕事のあり方を見極めたいと考えている。

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Adobe Creative Cloud グループ版に関する詳細

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社内LAN

制約のあるWebサイト

Creative Cloud Files

制作用PC 出力用PCマーケティング室 出力センター

データファイル

リンクURL

繊維事業本部企画管理部マーケティング室チーフコーディネーター達家久子氏

繊維事業本部企画管理部マーケティング室チーフコーディネーター杉山圭子氏

繊維事業本部企画管理部マーケティング室チーフコーディネーター原野咲子氏

リーフレットなどの印刷物だけではなく、織編柄のデザイン提案までをマーケティング室が行っている


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